2014年12月22日月曜日

「バイオスタートアップにおける科学的源泉のサーベイ調査」成果報告会を開催しました



一般社団法人バイオインダストリー協会専務理事塚本氏による挨拶の後、研究メンバーである中央大学商学部本庄教授および神戸大学大学院経済学研究科中村准教授による研究成果報告が行われました。本研究成果に関しては今後、ワーキングペーパー、学術論文での公刊を行う予定です。



一般財団法人バイオインダストリー協会専務理事 塚本氏による挨拶

中央大学商学部 本庄教授
「ベンチャーキャピタルとバイオスタートアップの新規株式公開」

神戸大学大学院経済学研究科 中村准教授
「バイオスタートアップの現状: コア技術の源泉との関係を中心に」



(文責: 原)

2014年12月16日火曜日

【一橋ビジネスレビュー】 2014年度 Vol.62-No.3

2014年度<VOL.62 NO.3> 特集:小さくても強い国のイノベーション力









12・3・6・9月(年4回)刊編集
一橋大学イノベーション研究センター
発行 東洋経済新報社



特集:アメリカ、ロシアといった大国のイノベーション力が相対的に弱まるなか、いわゆる小国と呼ばれる国々のイノベーション力に注目が集まっている。本特集では、「日本はもっと小国のイノベーションを学ぶべき」という意識の下、小国でイノベーション力が強いと評価される国々の事例を取り上げる。各国のビジネスの成功を生み出すイノベーション力の源泉を探り、小さくても強い国のイノベーション力をいかにして取り込み、日本企業のイノベーション力向上に活用できるかを考察する。

特集論文Ⅰ 人材能力マネジメントが生み出すスイスのイノベーション力
江藤 学
(一橋大学イノベーション研究センター特任教授)
オーラルケアのトップ企業であるサンスターの本社所在地がスイスであることを知っている読者はどのくらいいるだろうか。外国企業の本社や研究所の誘致を積極的に進めるスイスの実体は、その1人当たりGDPが日本の倍近くもあるなど、日本人が従来抱いていたイメージとは異なり、世界最高水準の競争力とイノベーション力を有する国である。本稿では、その強さの本質を、主に人材育成の観点から探り、日本企業のグローバル化において学ぶべき点を考察する。

特集論文Ⅱ シンガポールのイノベーション力―フィンランドとの同質性・異質性 
渡辺千仭
(シンガポール国立大学客員教授/フィンランド・ユヴァスキュラ大学客員教授/東京工業大学名誉教授)
狭隘な島国であり、わずか547万人の人口で世界を相手にするシンガポールは、いまや世界の注目国家である。資源、土地、人口、人材すべてが皆無に近かったこの小国は、さまざまな難局に強い信念、堅固な意志、卓越した構想力と抜群のリーダーシップで立ち向かった初代首相リー・クアンユーの培ったイノベーション力をもとに、瞬時も休まず経済成長と雇用創出をまっとうし、北欧の優等生フィンランドと並んで世界競争のトップに伍すに至った。2015年に建国50周年を迎えるこの国は、成熟経済に移行し、少子高齢化も進み、フィンランドが先行する幸福重視路線へのシフトか、そこで回帰も叫ばれている成長追求路線の持続か、時代に合った軌道の選択を求められている。

特集論文Ⅲ デンマーク流戦略的参加型デザインの活用―北欧の高い生産性を支える文化・国民性、社会構造、戦略的手法
安岡美佳
(コペンハーゲンIT大学サービスデザインプロジェクトリーダー)
デンマークは、近年、国際的なイノベーション指数や働きやすさ調査などで高順位を記録し、高い生産性が注目されている。その力の源泉はどこからきているのか。今まで、北欧諸国の躍進は、主に北欧文化の独自性や社会構造の視点から議論されてきた。本稿は新たに、戦略的参加型デザイン手法の活用という視点を示す。これは、小国の危機意識からイノベーションのための戦略的手法が意識的に社会に導入されていること、それらの手法が北欧文化や社会構造と高い親和性を持っていることで相互作用が働き、国の創造力を喚起し生産性向上に貢献しているという視点である。事例として、日本企業のゼリア新薬工業の子会社ZPD A/Sが、いかにデンマークという場を活用しているか、文化・国民性、社会構造、戦略的手法の視点から紹介する。


特集論文Ⅳ オランダのフードバレー―小さな農業大国の食品クラスター
伊藤宗彦/西谷公孝/松本陽一/渡辺紗理菜
(神戸大学経済経営研究所教/神戸大学経済経営研究所准教授/神戸大学経済経営研究所准教授/ 神戸大学経済経営研究所特命助教)
人口1600万人ほどの小国であるが、オランダは農業大国として世界的に有名である。同国東部に、近年急速に存在感を増しつつある食品クラスター(フードバレー)がある。本稿では、筆者らが2012年と2013年の2年間に行った現地調査に基づき、このクラスターの特徴を浮き彫りにする。調査から得られたフードバレーの特徴は以下の3つだ。第1に、産学官のさまざまな組織がきわめて柔軟に連携しながらイノベーションを推進している点である。第2に、第1で挙げた組織間連携は以前からオランダに見られた特徴であるが、それをオランダの歴史に根差した自然発生的な個別企業の取り組みからクラスターとしての特徴になるよう、必要な資源へのアクセス改善のために、研究組織やネットワーク作りを支援する組織の整備が進められてきた点だ。第3に、企業のニーズを起点とし、それに応えるというのが、これら支援組織に共通する活動の動機となっている点である。フードバレーには「科学とビジネスの出合い」という確固たるビジョンと、それを成し遂げるための現場の日々の柔軟な取り組みが共存している。

特集論文Ⅴ 紛争国とハイテク国家という2つの顔を持つイスラエル―イノベーション能力と政治的現実の狭間の国
中島 勇
(公益財団法人中東調査会 主席研究員)
イノベーション国あるいは起業国家といわれるイスラエルは、常に紛争に直面してきた国でもある。建国以来、国営企業のなかに蓄積された技術やノウハウは、1980年代末からの経済民営化の過程で市場に流出するようになり、イスラエルは1990年代以降ハイテク国家に変身していった。小国としての限界はあるものの、ユダヤの長い知的伝統と新たな国作りのなかで生まれた実践的かつ開拓者的革新性もあわせ持つユニークな国民性、時に傲慢と批判されることもあるイスラエル人の強烈な自己確信は、失敗をおそれず、誰もやっていないことに挑戦する自信の源になっている。しかし、紛争の国のイノベーション能力がさらに発展するためには、紛争のない経済的環境を作る必要がある。

[「青色LED」ノーベル賞受賞に寄せて]
なぜ「本命」ではなかった彼らが成し遂げたのか―今後の日本企業が学ぶこと
清水 洋 
(一橋大学イノベーション研究センター准教授)
2014年のノーベル物理学賞は、青色LEDを発明した、中村修二、天野浩、赤﨑勇の3人が受賞した。多くの組織がしのぎを削るなかで、青色LEDを実現したのは、もともとこの領域をリードしていた「大企業」ではなく、いわば新規参入組であった日亜化学工業や豊田合成であった。なぜ彼らは優れた成果を挙げることができたのか。経営学の視点から、そのカギがどこにあるのか、これからのイノベーションに活かす教訓は何かを探る。

[特別寄稿]
最適資本構成は「最適」か
伊藤友則 
(一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授)
誰でも知っているように「自己資本比率が高い会社は安全性が高い」とされる一方で、アメリカ中心の近代コーポレートファイナンス理論では、「無借金経営は資本効率が悪い」といわれる。実際、コーポレートファイナンスの潮流では、ROE(株主資本利益率)改善とEPS(1株当たり利益)増大による株価上昇を目的に、最適資本構成(負債比率)といわれる水準まで負債を抱えることが理想とされている。しかしながら、今日のように企業を取り巻く環境の変化の激しい時代に、そのような最適点をめざして負債を抱えることは企業の資本政策として本当に有効であろうか。また、借り入れによる自社株買いといった最近の株主還元策にも疑問を感じる。本稿では、実際のケースを踏まえ、そもそも最適資本構成はどこにあるのか、日本企業にアメリカ流のコーポレートファイナンス理論が当てはまるのか、今日の経済環境に適した資本政策とは何か、適切な株主還元のあり方とは何か、といった論点について考察する。

[特別寄稿]
集合知の共創と総合による戦略的物語りの実践論
野中郁次郎/廣瀬文乃
(一橋大学名誉教授/一橋大学大学院国際企業戦略研究科特任講師)
これまで知識創造理論では、経営における知識という無限の資源に着眼し、個人の暗黙知の共有を発端とする組織的な暗黙知・形式知の相互変換プロセスによって、個人レベルの知が開放され、組織の知識が増幅・発展するというSECIモデルで日本企業の強みを説明してきた。一方で、科学的・分析的・演繹的な西欧型のマネジメントモデルの行き詰まりを背景に、欧米の経営学では「物語り的転回」と「実践的転回」が起きている。知識創造理論はそれらを先取りし、包含しているといっても過言ではない。特に、物語り的戦略論は、企業活動を一体的に捉え、戦略の形成と実践の両方を包含する手法として研究されている。本稿では、こうした最近の戦略論の研究成果をもとにしながら、暗黙知・形式知・実践知の「知のダイナミック・トライアド」を実践面で発展させた「物語り的戦略」という観点を提示する。そのなかで、大きな物語りを描いて改革を達成した富士フイルムと日立製作所の事例を紹介しながら、その形成と実践、それを支援する組織形成までを論じる。

[経営を読み解くキーワード]
社内政治
坪山雄樹 
(一橋大学大学院商学研究科准教授)

[技術経営のリーダーたち] 第22回 
情報を貪欲に吸収し、技術の差別化を図ることが市場で先行するカギを握る 
表 利彦 
(日東電工株式会社 取締役 常務執行役員)

[ビジネス・ケース]
味の素――健康リスク解析サービス「アミノインデックス」の事業化におけるコラボレーション 
清水 洋(一橋大学イノベーション研究センター准教授)
人間の血液中には20種類以上のアミノ酸が含まれている。そのアミノ酸の濃度のバランスの測定を通じて健康状態を明らかにするのが、味の素が2011年から展開する「アミノインデックス」事業である。将来のビジネスの広がりが大いに期待される同事業であるが、同社にとって従来の製品ビジネスとはまったく異質のものであるにもかかわらず、構想からわずか9年というスピードで、投資を抑えて、利益率の高いサービスの開始に至った。本ケースでは、味の素による事業構想から新サービス開始までの過程を振り返り、成功要因と考えられるパートナー企業とのコラボレーションについて考察する。

[ビジネス・ケース]
新日鉄住金エンジニアリング――異なる事業部の寄せ集めから1つのエンジニアリング企業へ
島貫智行
(一橋大学大学院商学研究科准教授)
新日鉄住金エンジニアリングは、新日鐵住金グループの総合エンジニアリング企業であり、製鉄プラント、環境ソリューション、海洋・エネルギー、建築・鋼構造という4つの事業領域を持つ。同社は1974年に旧新日本製鐵のエンジニアリング事業本部として発足し、その後2006年7月に新日鉄エンジニアリングとして分社した。しかし、エンジニアリング事業本部はもともと製鉄事業以外の事業部を集めて設立され、本部という組織体制上のくくりはあったものの、30年にわたって各事業部の独立性が高く維持されてきたため、事業部の縦割り意識がきわめて強く、事業部間の連携や本部全体の一体感はほとんどなかった。こうした状況で、分社後の初代社長に就任した羽矢惇は、新会社を異なる事業部の寄せ集めではなく1つのエンジニアリング企業とするための経営改革を実行した。本ケースでは、エンジニアリング事業本部の誕生から分社までの経緯と羽矢による分社前後の経営改革を振り返りながら、強い企業体を作るための組織・人材マネジメントを考える。

[連載] 経営学への招待 第3回 
経営学は「世のため人のため」か?――ミクロの視点からマクロを語る
青島矢一 / 榊原清則
(一橋大学イノベーション研究センター教授/中央大学大学院戦略経営研究科教授)

[コラム] 経営は理論よりも奇なり 第4回 
経営の神話と事実
 吉原英樹 (神戸大学名誉教授)

[マネジメント・フォーラム]
インタビュアー/米倉誠一郎
グローバル市場で最高の価値をもたらす最高の人材を得ることが国の力となる
ロジェ・ツビンデン
(在日スイス大使館 商務担当参事官/スイス・ビジネス・ハブ 日本代表)

[私のこの一冊]
■GM本社が葬り去ろうとした「永遠の名著」――『GMとともに』
 曳野 孝 (京都大学経営管理大学院・大学院経済学研究科准教授)


第9回 一橋ビジネスレビュー・フォーラム報告    

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47巻までの「ビジネスレビュー」についての問い合わせ・ご注文は
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TEL 03-3273-3931 FAX 03-3273-7668

【イノベーションフォーラム】2015年1月28日 原 泰史

イノベーションフォーラムのお知らせ 2015年1月28日

テーマ:
「数字が教えてくれないこと―特許データベース分析入門」

講演者 :
 原 泰史 (イノベーション研究センター 特任助手)

日時:
2015年1月28日(水) 12:15~13:45(昼食持ち込み可)

開催場所:
一橋大学イノベーション研究センター 2階 会議室

備考: 可能でしたらパソコンをご持参ください。

幹事: イノベーション研究センター 清水洋



2014年12月8日月曜日

【お知らせ】「バイオスタートアップにおける科学的源泉のサーベイ調査」成果報告会 2014.12.22

【開催のご案内】
「バイオスタートアップにおける科学的源泉のサーベイ調査」成果報告会



(独)科学技術振興機構(JST)より一橋大学が受託した「科学技術イノベーション政策のための科学研究開発プログラム」の一部、「バイオスタートアップにおける科学的源泉研究」をバイオインダストリー協会とともに進めてまいりました。本研究では、バイオスタートアップについて、そのコア技術の源泉、技術移転、資金調達、上場等にかかるデータを収集し、バイオスタートアップを通したイノベーション・プロセスについて体系的な理解を得、今後の課題を探ることを目標としております。

この度、平成23年11月よりスタートした研究の成果報告会を、下記の通り開催致します。
 
皆様のご参加をお待ち致しております。

開催日時: 2014年12月22日(月) 10:00~12:00
会場: (一財)バイオインダストリー協会
       (東京都中央区八丁堀2-26-9 グランデビル8階)
        定員 50名
主催: 一橋大学、(一財)バイオインダストリー協会

プログラム

10:00~10:10 挨拶
長岡 貞男氏(一橋大学イノベーション研究センター 教授)
10:10~10:50 ベンチャーキャピタルとバイオスタートアップの新規株式公開
本庄 裕司氏(中央大学商学部 教授 )
10:50~11:30 バイオスタートアップのコア技術の源泉(仮題)
中村 健太氏(神戸大学大学院経済学研究科 准教授)
11:30~12:00 質疑応答

※詳細および、お申し込みは下記のサイトからお願いいたします。
https://ssl.alpha-prm.jp/jba.or.jp/pc/activitie/development_base/guidance/001587.html

2014年11月28日金曜日

5th Asia Pacific Innovation Conference にて研究発表を行いました

2014年11月27日から29日まで, 5th Asia Pacific Innovation Conference が The University of Technology, Sydney (オーストラリア, シドニー) にて開催されました.



イノベーション研究センターからは, 長岡教授, 楡井教授, 岡田教授, 清水准教授, 原特任助手が参加し以下の発表を行いました. また, JST 社会技術研究開発センター「科学技術イノベーション政策のための科学 研究開発プログラム」長岡PJ『イノベーションの科学的源泉とその経済効果』および楡井PJ『科学技術イノベーション政策の経済成長分析評価』の参加メンバーも発表を行いました.




Junichi Nishimura (Gakushuin University) / Sadao Nagaoka (Hitotsubashi University)
  • Private and social performance of science intensive drugs: evidence from new drugs launched in Japan
Makoto Nirei (Hitotsubashi University)
  • Structural Linkage between Academic Fields and Industrial Classification: Analysis of Non-Patent Citations
Yoshimi Okada (Hitotsubashi University)
  • Effect of early patent disclosure on knowledge dissemination: Evidence from the impact of introducing Pre-Grant Publication System in the United States
Yuji Honjo (Chuo University)
  • Initial public offerings of start-up firms: evidence from Japan
Yusuke Hoshino (Musashino University) / Hiroshi Shimizu (Hitotsubashi University)
  • Ownership Structure and Technology Transfer: Multiple Cases of Super Fibers
Yasushi Hara (Hitotsubashi University)
  • Preparing for the future. OECD-countries in comparison
  • Scientific Network and Sources of Disruptive Innovation: Twelve Case Studies of path-breaking drug invented in Japan

"Ownership Structure and Technology Transfer:
Multiple Cases of Super Fibers
"
by Yusuke Hoshino (Musashino University)

and Hiroshi Shimizu (Hitotsubashi University)


楡井教授 (photo by kwanghui.com)

長岡教授 (photo by kwanghui.com)



(文責・原)

2014年11月26日水曜日

【お知らせ】第2回一橋ビジネスレビュー・スタディセッション

第2回一橋ビジネスレビュー・スタディセッション

開催日時: 2014年12月18日(木)19:00-20:30

内容:
『一橋ビジネスレビュー』では、年4回の発行にあたり、読者にじっくり3カ月かけて読んで頂くことを念頭に、巻頭特集をはじめとするコンテンツの編集に努めております。コンテンツの内容に関する読者のご理解をより深めて頂くことを目的として、各号発売後に、読者勉強会(スタディセッション)を開催することになりました。有料のイベントです。第2回は『一橋ビジネスレビュー』2014年冬号特集「小さくても強い国のイノベーション力」の総括と、特集を執筆した2名の講師が論文の解説と論文に書ききれなかった内容について講義をします。ご参加をお待ちしております。

講師:
○江藤学(一橋大学イノベーション研究センター特任教授、2014年冬号の特集編者・論文執筆者)
    「スイスのしたたかさとイノベーション力」

○中島勇(公益財団法人中東調査会主席研究員、2014年冬号の特集論文執筆者)
  「イスラエルのイノベーション力を醸成する社会・経済・文化」

会場: 学術総合センター(東京都千代田区)にて開催。詳細は受講票にてご連絡させていただきます。

その他詳細およびお申込は下記のサイトをご覧ください。
http://www.b-forum.net/hbr-ss2/

お問い合わせ先:
ビジネス・フォーラム事務局(本スタディ・セッション企画運営担当) 03-3518-6531

2014年10月30日木曜日

【イノベーションフォーラム】2014年11月19日 劉 曙麗

イノベーションフォーラムのお知らせ 2014年11月19日

テーマ:
「中国における日系企業の研究開発及びその決定要因―中華系、その 他外資との比較―」

講演者 :
 劉 曙麗(イノベーション研究センター特任講師)

日時:
2014年11月19日(水) 12:15~13:45(昼食持ち込み可)

開催場所:
一橋大学イノベーション研究センター 2階 会議室

幹事: イノベーション研究センター 青島矢一

2014年10月27日月曜日

【ワークショップ】「Workshop on Knowledge, IPRs and Innovation」 2014.11.16

Workshop on Knowledge, IPRs and Innovation 2014.11.16


日時: 2014年11月16日(日)
場所:  エキスパート倶楽部 
      住所: 〒100-0013 東京都千代田区霞が関3丁目2−3 
          霞が関コモンゲート ショップ&レストラン アネックス1階
            http://www.kk2.ne.jp/kk2/ex_club_web/
主催: 一橋大学イノベーション研究センター

時間が変更になりましたのでご注意ください

開場:  15:00

15:30 to 17:00
1. Presentations by Japanese scholars  
司会  マックスプランク研究所 ディートマー・ハーホフ教授
(1) Tetsuo Wada, Gakushuin University, 
“Quality Comparison of International Search Reports”
(2) Yoshimi Okada, Hitotsubashi University, 
“Effect of early patent disclosure on knowledge dissemination: Evidence from the impact of introducing Pre-Grant Publication System in the United States”
(3) Isamu Yamauchi, Research Institute of Economy, Trade and Industry, 
“Use of science for inventions and its disclosure: Patent level evidence matched with a survey result” 

17:10 to 18:40
2.  Keynote presentations   
司会  一橋大学 イノベーション研究センター 長岡貞男教授
 (1)   Keun Lee, Seoul National University, 
“CATCHING-UP WITH ‘SIMILAR OR DIFFERENT’ TECHNOLOGIES?: ANSWERS FROM HUAWEI’S CATCH-UP WITH ERICSSON”
(2)  Beth Webster, University of Melbourne, 
“Patent examination outcomes in the IP5”(paper with Gaétan de Rassenfosse, Paul Jensen, and Alfons Palangkaraya )

謝辞  科学技術イノベーション政策のための科学 研究開発プログラム(「イノベーションの科学的源泉とその経済効果の研究」)、科研費基盤研究(B)(「知識活用と特許制度」)による研究への支援を受けています。

【参加申し込み方法】
 参加を希望される方は、お手数ですが御氏名・御所属・御肩書を11月14日(金)10時までに、chosa☆iir.hit-u.ac.jp(☆を@に変えてください)まで御連絡下さい。


2014年10月24日金曜日

フォーラム 2014年度

これまでのフォーラム一覧 2014年度

イノベーション研究に関する研究会を、他大学の研究者、企業人、官界人らを交えて、月1回のペースで行なっています。

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2015.2.24
須山孝行 (北九州市環境局 環境未来都市推進室 スマートコミュニティ担当係長)
「北九州スマートコミュニティ創造事業の成果について」

2015.2.19
イノベーションフォーラム・産業労働ワークショップ 共催セミナー
青木 玲子 (九州大学および一橋大学教授)
"What is RAND and what can it achieve ?"
長岡 貞男 (一橋大学イノベーション研究センター教授)
「イノベーションの科学的源泉:JSTプロジェクトで得 られた知見」

2015.2.18
岩渕秀樹(文部科学省 研究振興局基礎研究振興課 基礎研究推進室長)
奥 篤史(文部科学省大臣官房政策課専門官)
赤池伸一(文部科学省科学技術・学術政策局企画評価課分析官)
「科学技術イノベーション政策の新たな展開可能性を探究する~研究費配分行政を超えて~」

2015.1.28
原 泰史(イノベーション研究センター 特任助手)
「数字が教えてくれないこと―特許データベース分析入門」

2014.12.24
Michele Ruiters 
 (Visiting Associate Professor, IIR / Regional Integration Specialist, Knowledge Management and Innovation, Strategy Division, Development Bank of Southern Africa)gy)
“Mitigating Risk in Post-Conflict Finance in Africa: A sustainable development finance opportunity”

2014.11.19
劉 曙麗(イノベーション研究センター特任講師)
「中国における日系企業の研究開発及びその決定要因―中華系、その 他外資との比較―」

2014.10.22
宍戸 拓人(武蔵野大学 講師)
"Why Extroverts Make Friends with People from Other Cultures at Workplaces:
The Role of Psychological Diversity Climate"

2014.10.15
 Stefan Wagner 
 (Associate Professor, ESMT European School of Management and Technology)
“Public goods, patent thickets and conflict resolution”

2014.9.8
Wendy Li (U.S. Bureau of Economic Analysis)
“Organizational Capital, R&D Assets, and Offshore Outsourcing”

外木暁幸 (一橋大学経済研究所特任講師)
 “Economic Growth Analysis on Japan in Dynamic General Equilibrium
        Model with R&D and Human Capital”

2014.7.23
岡田吉美
(イノベーション研究センター教授)
「特許制度における出願人倫理について~望ましいインセンティブ設計の在り方」

2014.7.16
清水洋・和久津尚彦
(イノベーション研究センター准教授・公益財団法人 医療科学研究所研究員)
“Entrepreneurial Spin-Outs and Vanishing Technological Trajectory:
Laser Diodes in the US and Japan”

2014.6.25
外木 暁幸
(イノベーション研究センター特任助手)
「08SNAとJSNAにおけるR&D資本化」

2014.6.3
Rudi Bekkers 
(Professor, Eindhoven University of Technology)
“Does working with industry come at a price?: A study of doctoral candidates’ performance
In collaborative vs. non-collaborative PhD projects”

2014.4.30
Haxhi, Ilir 
(Visiting Associate Professor, Institute of Innovation Research, Hitotsubashi University / Assistant Professor, Amsterdam Business School, University of Amsterdam)
“Institutional Configurations and the Cross-National Diversity of Corporate Governance”

2014.4.23
劉曙麗
(イノベーション研究センター 特任講師)
「中国おける企業の研究開発活動及びその決定要因の実証分析」

2014.4.16
Giuseppe Scellato 
(Assistant Professor, Department of Management and Production Engineering, Politecnico di Torino)
“Public Venture Capital in Europe: the role of ownership and compensation schemes on VC teams investment strategies”




■本件についてのお問い合わせ先
 一橋大学イノベーション研究センター
 Phone:042ー580-8422、8423 Fax:042-580-8410

【イノベーションフォーラム】2014年12月24日 Michele Ruiters

イノベーションフォーラムのお知らせ 2014年12月24日


テーマ:
"Mitigating Risk in Post-Conflict Finance in Africa: A sustainable development finance opportunity"

講演者 :
  Michele Ruiters 
 (Visiting Associate Professor, IIR / Regional Integration Specialist, Knowledge Management and Innovation, Strategy Division, Development Bank of Southern Africa)gy)

日時:
2014年12月24日(水) 12:15~13:45(昼食持ち込み可)
開催日が変更になりました

開催場所:
一橋大学イノベーション研究センター 2階 会議室

幹事: イノベーション研究センター 清水 洋


2014年10月13日月曜日

日本経済学会2014年度秋季大会にて研究発表を行いました


2014年10月11日から10月12日まで, 日本経済学会2014年度秋季大会が西南学院大学 (福岡市, 福岡県) にて開催されました。

一橋大学岡田章教授による会長講演


イノベーション研究センターからは、長岡教授、楡井教授、和久津助手、田村特任助手、佐々木リサーチアシスタント (RA) および原特任助手が参加し以下の発表を行いました。

  • Making University and Industry Collaboration: Sources of Seeds, Needs and their Matching
    • 一橋大学 長岡貞男、学習院大学 西村淳一、文部科学省科学技術政策研究所  赤池伸一、東京工業大学 細野光章
  • A General Equilibrium Analysis of the Consumption Response to Active Labor Market Policy
    • 一橋大学大学院 山名一史、一橋大学 楡井誠、Utah State University Sanjib Sarker
  • 先行文献開示制度導入と特許の品質に関する一考察
    • 一橋大学大学院 佐々木通孝
  • A Cost Benefit Analysis of AminoIndex Cancer Screening in Japan
    • 一橋大学 田村正興、味の素 今泉明、味の素 榛葉信久、味の素 村松孝彦
  • 新薬創出加算の理論的考察とシミュレーション分析
    • 医療科学研究所/一橋大学 和久津尚彦、慶應義塾大学 中村洋
  • 科学とイノベーションの距離 ─サイエンスリンケージデータベースに基づく定量分析
    • 一橋大学 原泰史



”A Cost Benefit Analysis of AminoIndex Cancer Screening in Japan”
(田村特任助手)

”先行文献開示制度導入と特許の品質に関する一考察”
(佐々木リサーチアシスタント)



(文責 原)

2014年9月26日金曜日

【イノベーションフォーラム】2014年10月15日 Stefan Wagner

イノベーションフォーラムのお知らせ 2014年10月15日


テーマ:
"Public goods, patent thickets and conflict resolution"

講演者 :
  Stefan Wagner 
 (Associate Professor, ESMT European School of Management and Technology)

日時:
2014年10月15日(水) 12:15~13:45

開催場所:
一橋大学イノベーション研究センター 2階 会議室

幹事: イノベーション研究センター 長岡 貞男



2014年9月19日金曜日

【イノベーションフォーラム】2014.10.22 宍戸 拓人

イノベーションフォーラムのお知らせ 2014年10月22日


テーマ:
"Why Extroverts Make Friends with People from Other Cultures at Workplaces:
The Role of Psychological Diversity Climate"
講演者 :
 宍戸 拓人
(武蔵野大学 講師)

日時:
2014年10月22日(水) 12:15~13:45  (昼食持ち込み可)

開催場所:
一橋大学イノベーション研究センター 2階 会議室

幹事: イノベーション研究センター 清水 洋

2014年9月9日火曜日

【一橋ビジネスレビュー】 2014年度 Vol.62-No.2

2014年度<VOL.62 NO.2> 特集:ベンチャーとIPOの研究―なぜ、公開後低成長に陥るのか








12・3・6・9月(年4回)刊編集
一橋大学イノベーション研究センター
発行 東洋経済新報社



特集:2013年はリーマンショック以降続いたIPO低迷期の底から脱するターニングポイントとなった年だと考えられる。2014年上期も回復基調は継続しているようだ。安倍政権が2014年6月に閣議決定した「日本再興戦略 改訂2014」で「産業の新陳代謝とベンチャーの加速化」を政策の柱の1つに位置づけたことや大手企業のコーポレート・ベンチャー・キャピタルによる社外ベンチャー投資を通じてイノベーションを起こす動きが活発化していることなどは、「またブームで終わるのではないか」という市場関係者の不信感を払拭するものと考えられる。一方で、依然として、IPOを行う企業数がアメリカに比べると少ない、IPO後に高い成長を実現できる企業は必ずしも多くない、といった課題もある。本特集では、このようなベンチャーとIPOをめぐる論点について、研究者、ベンチャーキャピタリスト、証券取引所関係者や政府関係者が議論を展開する。

特集論文Ⅰ IPO後の高成長企業と低成長企業
忽那憲治
(神戸大学大学院経営学研究科教授)
IPO後の高成長企業と低成長企業 忽那憲治 神戸大学大学院経営学研究科教授 イノベーション、雇用創出、経済の活性化のために、高成長企業の輩出が求められている。本稿では、1997年9月のブックビルディング方式の導入から2010年末までの新規公開企業を対象に、業績パフォーマンスおよび株価パフォーマンスを分析した。雇用創出、収益性、株価のいずれで見ても、残念ながらIPO(新規株式公開)後に高いパフォーマンスを持続できているとは言いがたい。IPO時の資金調達もその後のパフォーマンスの向上につながっておらず、ベンチャーキャピタルやアンダーライターの名声による保証機能も十分機能していない。高成長企業をいかに生み出すかは重要な政策的課題でもあり、高成長企業が持つ特徴を明らかにしていく研究の蓄積と、それを反映した実践が不可欠である。

特集論文Ⅱ ベンチャー企業の価値評価 
山本一彦/大久保 亮
(株式会社クラシック・キャピタル・コーポレーション 代表取締役 チーフ・エグゼクティブ・パートナー/株式会社クラシック・キャピタル・コーポレーション 取締役 パートナー)
一般の投資家は、コーポレートファイナンスの世界の住人である。そこでは、分散投資によってリスク低減が可能であり、資本市場での投資家間の競争と豊富な代替資産の存在によって、あらゆる資産は一物一価に収束する。しかし、革新的なベンチャー企業とそれを創出するアントレプレナーは違う。アントレプレナーは分散投資ができず、かつアントレプレナー自身とベンチャー企業には代替性がない。したがって、アントレプレナーとそれ以外の投資家とでは、同じベンチャー企業への投資であっても要求するリターンが異なってしかるべきである。本稿では、最新のアントレプレナーファイナンス(ベンチャーファイナンス)理論について解説する。これまで勘や経験則に頼る部分の大きかったベンチャー企業の価値評価が理論化され、アントレプレナーがリスクに見合ったリターンを享受することが常識となれば、事業創造も活発になるであろう。ベンチャー企業を生み出す本質はファイナンスにある。

特集論文Ⅲ 高成長企業における経営者持ち株比率と企業価値
          ――創業経営者に着目した実証分析
渡邉佑規
(SMBCベンチャーキャピタル株式会社 投資部部長代理)
ソフトバンクや楽天など、いわゆる創業経営者(Founder CEO)によるオーナー企業の活躍が目立つ。その一方で、創業経営者によるオーナー企業の負の一面が顕在化し、マスコミ報道を賑わすことも珍しくない。果たして、経営者による株式保有は企業価値の向上をもたらすのだろうか。本稿では、まず東証マザーズ規株式公開(IPO)を行った企業を対象に、経営者持ち株比率と企業価値の関係を実証的に分析する。その上で、孫正義社長や三木谷浩史会長のような創業経営者の有無が経営者持ち株比率と企業価値の関係に影響を及ぼすのかについても検証する。

特集論文Ⅳ IPO市場の現状と東証の取り組み
清田 瞭
(株式会社東京証券取引所 代表取締役社長/株式会社日本取引所グループ 取締役)
2013年7月に上場したサントリー食品インターナショナルの公募・売り出し総額は、世界第2位の規模となり、大きな注目を集めた。また、IPOを実施した企業の募と売り出しの合計額も5000億円を超えるなど、2013年はリーマンショック以降のIPO低迷期の底から脱するターニングポイントとなった年であり、2014年上期も回復基調が継続している。本稿では、最近のIPOの実情に触れるとともに、さらに多くの魅力ある企業がIPOを行い、上場後も持続的に企業価値を実現するために、東京証券取引所が現在取り組んでいる「TOKYO PRO Market(プロ投資家向け市場)の運営」「議決権種類株式を利用したIPO」「外国の市場に上場する日本企業による東証への重複上場」「IPO後間もない企業への支援」などの施策について解説する。

特集論文Ⅴ ベンチャー政策の新しい展開
石井 芳明
(経済産業省経済産業政策局新規産業室 新規事業調整官)
安倍政権の経済政策の第三の矢である成長戦略「日本再興戦略」(2013年策定)のなかで、「産業の新陳代謝とベンチャーの加速化」が政策の柱の1つに位置づけられた。2014年の「日本再興戦略 改訂2014」でも、ベンチャーが次々と生まれ、成長分野をけん引する環境の整備が重要な課題であるとされ、ベンチャー政策は、まさに政策の表舞台で注目されるアジェンダとなった。本稿では、「なぜ、ベンチャーなのか」「日本でなぜベンチャーが育っていないのか」「これまでのベンチャー政策とこれからの政策は何が変わるのか」といった視点から、成長戦略におけるベンチャー政策の新展開について解説する。

特集論文Ⅵ コーポレート・ベンチャー・キャピタルによるイノベーションと企業価値の探求
野間幹晴
(一橋大学大学院国際企業戦略研究科准教授)
コーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)によるベンチャー企業への投資(CVC投資)を通じてイノベーションを起こし、企業価値を高めようとする企業が増えてきている。本稿ではまずアメリカにおけるCVC投資の動向を鳥瞰し、CVC投資の事例について分析する。続いて、CVC投資によってベンチャー企業と大企業のイノベーションに拍車がかかり、企業価値が向上しているかを検証した実証分析をレビューする。そして最後に、日本企業がCVCを通じてイノベーションを起こし、企業価値を高めるための条件について検討する。 

[経営を読み解くキーワード]
ソーシャルネットワークと戦略マネジメント
中野 勉
(青山学院大学大学院国際マネジメント研究科教授)

[技術経営のリーダーたち] 第21回 
異分野・異文化への興味と現場に身を置く情熱が新しい変革を生み出す
久世和資
(日本アイ・ビー・エム株式会社 執行役員研究開発担当)

[ビジネス・ケース]
市場調査業界――ネットリサーチの登場と新旧企業の攻防
小阪玄次郎(上智大学経済学部経営学科准教授)/上智大学小阪ゼミナール
新製品の開発・販売をする際に消費者の意識調査で得られる情報は欠かせない。このような情報を扱う市場調査業界の規模は2012年度時点で1819億円。この業界で特に伸びているのが、インターネットを利用したネットリサーチの分野である。2012年度までの10年間で約5.1倍も伸びているという(市場調査業界全体の伸びは約1.4倍)。インターネットの普及により、2000年代前半に成長期に入ったネットリサーチ業界では新規参入企業が相次ぎ、リサーチ会社間で激しい競争を繰り広げている。本ケースでは、このような成長を続けるネットリサーチ市場において、競争優位の状況を作り出している3社に着目する。ネットリサーチのマクロミル、市場調査業界最大手のインテージ、1000万人近いモニター(回答者)のネットワークを有するクロス・マーケティングが採用するビジネスモデルの比較検討を通じて、各社の競争優位性が生み出されている要因を探る。

[ビジネス・ケース]
パナソニック――モノリシック2波長高出力半導体レーザー キャッシュカウを育てる成熟市場での戦略
三浦紗綾子/清水 洋
(就実大学経営学部専任講師/一橋大学イノベーション研究センター准教授)
プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)の観点からすれば、衰退が予想される成熟市場において自社製品が大きなシェアを獲得することの意味は大きい。成熟市場で支配的な地位を確立できれば、その製品はキャッシュカウ(カネのなる木)として利益を確保し続けることができるからだ。本ケースでは、成熟が予想されるCDやDVDの光ディスクドライブ用の半導体レーザー市場において、パナソニックが市場のリーダー企業の製品を代替できるモノリシック2波長高出力半導体レーザーを投入し、高いシェアを獲得して市場を支配できるようになった成功要因を探る。その上で同社の事例を通じて、企業が成熟市場でどのようにしてキャッシュカウ事業を創り上げるかについて考察する。

[連載] 経営学への招待 第2回
経営学の見取り図を描く――さまざまな領域を「パノラマ」で見る
青島矢一 / 榊原清則
(一橋大学イノベーション研究センター教授/中央大学大学院戦略経営研究科教授)

[コラム] 経営は理論よりも奇なり 第3回
経営の真実 
 吉原英樹 (神戸大学名誉教授)

[マネジメント・フォーラム]
インタビュアー/米倉誠一郎
世界に新しい価値を提供する日本発のベンチャーが育っている
梅田優祐/仮屋薗聡一
(株式会社ユーザベース 代表取締役共同経営者/グロービス・キャピタル・パートナーズ マネージング・パートナー )

[私のこの一冊]
■次のキャリアへ踏み出すきっかけとなった本――『エクセレント・カンパニー』
 横田絵理 (慶應義塾大学商学部教授)

■豊かな時代の働きがい――『利他のすすめ』
 三宅秀道 (専修大学経営学部准教授)    

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2014年9月3日水曜日

【お知らせ】第1回一橋ビジネスレビュー・スタディセッション

第1回一橋ビジネスレビュー・スタディセッション

『一橋ビジネスレビュー』では、年4回の発行にあたり、読者にじっくり3カ月かけて読んで頂くことを念頭に、巻頭特集をはじめとするコンテンツの編集に努めております。コンテン ツの内容に関する読者のご理解をより深めて頂くことを目的として、各号発売後に、読者勉強会(スタディセッション)を開催することになりました。有料のイベントです。

第一回目は、「コーポレート・ベンチャー・キャピタルによる企業価値向上」を テーマに開催いたします。
アベノミクス以降、注目が集まるベンチャービジネスに関する研究者に加え、著名なベンチャー企業のトップ、ベンチャーキャピタリスト、そして第一 線で活 躍される実務家(コーポレート・ベンチャー・キャピタリスト)を交え、ベンチャー企業、およびベンチャー企業を支える経済システムに焦点を あわせてパ ネル・ディスカッションによる多面的なケーススタディと議論を展開する予定です。ご参加をお待ちしております。


詳しくはこちらから http://www.b-forum.net/hbr-ss1/

2014年9月1日月曜日

IIRサマースクール一覧

■一橋大学イノベーション研究センター(IIR:Institute of Innovation Research)では、2010年よりIIRサマースクールを開催しています。

現在、イノベーションは大きな注目を集め、国内外で研究の裾野は大きく広がっています。IIRサマースクールは、研究者のネットワーキングと最新の研究発表の場、共同研究プロジェクトの紹介、若手研究者へのサポートを通じて、イノベーション研究のさらなる促進を目的としています。


■IIRサマースクールの研究発表


2014年8月31日日曜日

IIRサマースクール2014-研究発表

IIRサマースクール2014

日時: 2014年8月27日~8月28日
時間: 8月27日(9:45~18:00)  
      8月28日(8:45~17:30)
開催場所:佐野書院

研究発表
8月27日
・大山 睦(北海道大学大学院経済学研究科)
 「Acquisitions, Productivity, and Profitability: Evidence from the Japanese Cotton Spinning Industry」

・安田 洋祐(大阪大学大学院経済学研究科)
 「Introduction to Market Design and its Applications to School Choice

・Chirantan Chatterjee(インド経営大学院)
 「How do Incumbents Respond to Low-End Firm Entry?」

・Ilir Haxhi(一橋大学イノベーション研究センター)
 「The cross-national distances and corporate governance codes: an institutional framework」

・Alex Makarevich(ESADE Business School)
 「Ambidexterity in Open and Closed Networks: The role of knowledge base and network closure in organizations’ exploration activities」

・Balazs Fazekas(京都大学経済学研究科)
 「Impact of Different Types of Heterogeneity on Innovation in Organizational Networks: The Case of the Japanese Nanotechnology R&D Alliance Network」

・ Kangyong Sun(一橋大学ICS)
 「 National Socio-Political Structures and Institutional Entrepreneurship in Emerging Industries: A Comparative Study of Smartphone/Social Media Gaming Industry in China and Japan」


8月28日
・赤間 愛理(東北大学大学院経済学研究科)
 「知財アーキテクチャの機能と役割に関する考察:キヤノン リサイクル・インクカートリッジ事件から」

・正長 清志(山口大学大学院東アジア研究科)
 「地域協働による病児サポートネットワークの構築」

・許經明(東京大学大学院経済学研究科 ものづくり経営研究センター)
 「携帯電話産業における企業間分業のマネジメント–知識管理の視点−」

ゲストスピーカー
 藤本 隆宏(東京大学大学院経済学研究科)
 「Design-Based Concepts of Innovations and Manufacturing」

・森田 果(東北大学大学院 法学研究科)
 「イノベーションと法制度」

・荒田 禎之(企業成長率の分布)
 「東京大学大学院経済学研究科」
 
・尾田 基(一橋大学イノベーション研究センター)
 「行政ルーティンとしてのイノベーション・アセスメント」

・前田高宏・長岡貞男・内藤祐介(一橋大学大学院商学研究科)
 「特許制度の開示効果:記載要件強化の影響に関する分析」

・水野 由香里(西武文理大学サービス経営学部)
 「中小企業のイノベーション・マネジメント」

・生稲史彦・原泰史(筑波大学システム情報系・一橋大学イノベーション研究センター)
 優秀賞「コンテンツ政策のイノベーション―社会実験としての『アニメミライ』」





2014年8月29日金曜日

Mitsubishi UFJ Foundation International Conference にて研究発表を行いました


2014年8月29日から8月31日まで, Mitsubishi UFJ Foundation International Conference
(通称: 三菱カンファレンス) が IPC 生産性国際交流センター (葉山, 神奈川) にて開催されました。




イノベーション研究センターからは、清水准教授、Malen 専任講師および原特任助手が参加し以下の発表を行いました。
  • Joel Malen: "Country- and Firm-Level Determinants of Legal Internationalization By Emerging-Market Firms”
  • Yasushi HARA: “Re-active and Active Innovation Network: A Comparison Study of R&D Process for Anti-rheumatic Drugs”


2014年8月28日木曜日

IIRサマースクール2014-9

IIRサマースクールの最優秀発表は、生稲先生と原さんでした〜。おめでとうございました!


IIRサマースクール2014-8

いよいよ最終セッションになりました。

最終セッションは、西武文理大学サービス経営学部の水野由香里先生のご発表で
「中小企業のイノベーション・マネジメント」


最後の発表は、
筑波大学システム情報系社会工学系 生稲史彦先生と
イノベーション研究センター特任助手 原さんの
「コンテンツ政策のイノベーション:社会実験としての『アニメミライ』」。


外はだいぶ暗くなってきました、朝から10時間(!)、
いよいよ、今年のサマースクールも終わりを迎えようとしています。

活発な議論、飛び交う質問、とても密度の濃い2日間でした!



このあと、最優秀発表を決める投票があります。


IIRサマースクール2014-7

サマースクールもおわりに近づいてきました。

本日四つ目のセッションは、

イノベーション研究センター特任助手、尾田基さんの発表
「行政ルーティンとしてのイノベーション・アセスメント」

「政策のための科学」らしさあふれる発表でした。



いまは、一橋大学大学院商学研究科博士後期課程の前田高宏さんの発表が行われています。
イノベーション研究センターの長岡先生、内藤研究員との共同研究で、
「特許制度の開示効果:記載要件強化の影響に関する分析」






IIRサマースクール2014-6

午後になり、今日の3つ目のセッションをおえました。


まずは、東北大学大学院法学研究科の森田果先生より、
「イノベーションと法制度」


つぎに、東京大学大学院経済学研究科博士過程の荒田禎之さんより、
「企業成長率の分布」の発表がありました


あと2つのセッションがあります。


IIRサマースクール2014-5

午前の部がおわりました。

ゲストスピーカーの東京大学大学院経済学研究科の藤本隆宏先生から、
Design-based concepts of innovations and Manufacturingという題でご講演をいただきました。


写真からはわかりませんが、オーディエンスのみなさんがワクワクされている様子がとても伝わってきました。

午後もまだまだサマースクールは続きます!

IIRサマースクール2014-4

IIRサマースクールは二日目をむかえました。今日は日本語での発表で、10の発表があります。

朝はなんと9時から、、、夜は19時までつづきます。

朝一のセッションは大学院生のセッションで、

まず、東北大学大学院経済学研究科博士後期課程の赤間愛理さんのご発表
「知財アーキテクチャの機能と役割に関する考察:キャノン・インクカートリッジ事件から」
















つぎに、山口大学大学院東アジア研究科の正長清志さんのご発表
「地域恊働による病児サポートネットワークの構築」



そして、現在、東京大学大学院経済学研究科ものづくり経営研究センター特任研究員の許經明さんが「携帯電話産業における企業間分業のマネジメント:知識管理の視点」というタイトルで発表されています。















2014年8月27日水曜日

IIRサマースクール2014-3

IIRサマースクール初日も3つ目のセッションを終えようとしています。



第三セッションは、まず、スペインESADE Business SchoolのAlex Makarevich先生から、"Ambidexterity in Open and Closed Networks: The role of knowledge base and network closure in organizations’ exploration activities"




つぎに、京都大学経済学研究科の Balazs Fazekas先生より、"Impact of Different Types of Heterogeneity on Innovation in Organizational Networks: The Case of the Japanese Nanotechnology R&D Alliance Network"




そして初日最後の発表は、国際企業戦略研究科(ICS)の Kangyong Sun先生で、いま、"National Socio-Political Structures and Institutional Entrepreneurship in Emerging Industries: A Comparative Study of Smartphone/Social Media Gaming Industry in China and Japan "というタイトルで発表をされています。



今日は、朝から英語での発表がつづき、鍛えられます。





IIRサマースクール2014-2

IIRサマースクール初日は午後をむかえました。

すでにセッション2が終了し、3つ目のセッションがはじまっています。

ランチ後のセッション2では、

まず、インド経営大学院から来ていただいた、Chirantan Chatterjee先生の ”How do Incumbents Respond to Lom-End Firm Entry?”ではじまり、


つぎに、4月からIIRにvisitingしているIlir Haxhi先生が、”The cross-National distance and corporate Governance codes: an institutional framework”というタイトルで発表してくださいました。




活発な議論が交わされ、会場も熱気に包まれています、暑い。。。

セッション3では、3組の発表があります。

IIR サマースクール2014

今日、明日と、佐野書院にて、IIRサマースクールが開催されます。




今年のサマースクールでは、17組20名の発表があり、オーディエンスも含めると学内外50名を超える方が参加してくださっています。

初日となる今日は、ぱらぱらと雨が降っており、すこし肌寒いのですが、さっそくセッション1がはじまりまり、これから、会場はどんどん熱く、盛り上がっていく気がします。

セッション1は、経済学。
まずは、北海道大学大学院も経済学研究科の大山睦先生のご発表
”Acquisitions, Productivity,and Profitability: Evidnece from the Japanese Cotton Spinning Industry”



つぎに、いま、大阪大学大学院経済学研究科の安田洋祐先生が発表されています。
タイトルは、”Introduction to Market Design and its Applications to School Choice”です。



IIRサマースクール2014の模様は、今日と明日、こちらのブログでもお伝えします。

2014年8月25日月曜日

【イノベーションセミナー】2014年9月8日 Wendy Li,外木暁幸

イノベーションセミナーのお知らせ 2014年9月8日

発表者: Wendy Li (U.S. Bureau of Economic Analysis)
 タイトル: "Organizational Capital, R&D Assets, and Offshore Outsourcing"


発表者 : Akiyuki Tonogi (Hitotsubashi University)
 タイトル:"Economic Growth Analysis on Japan in Dynamic General Equilibrium         Model with R&D and Human Capital"

日時:
2014年9月8日(月) 14:00~17:00

開催場所:
一橋大学イノベーション研究センター 2階 会議室

幹事: イノベーション研究センター 楡井 誠
  

2014年7月29日火曜日

第15回国際シュンペーター学会にて研究発表を行いました


2014年7月27日から7月30日まで, 第15回国際シュンペーター学会がフリードリヒ・シラー大学イェーナ (ドイツ, イェーナ) にて開催中です。




イノベーション研究センターからは、青島教授および大杉特任教授、原特任助手が参加し以下の発表を行いました。



Hanusch, Horst; HARA, Yasushi;
"How the EU-Countries Cope with their Economic Future"


1. HARA, Yasushi; OHSUGI, Yoshiyuki; NAGAOKA, Sadao "Re-active and Active Innovation Network: A comparison study of R&D process for anti-rheumatic drugs"
2. Hanusch, Horst; HARA, Yasushi; "How the EU-Countries Cope with their Economic Future"




(文責・原)

2014年7月26日土曜日

ロシュ・ダイアグノスティックス社にて講演を行いました


 2014年7月25 日、JST/RISTEX 研究開発プログラム「イノベーションの科学的源泉とその経済効果 (研究代表者: 長岡貞男イノベーション研究センター教授)」に係る研究調査の一環で、ロシュ・ダイアグノスティックス社 (ドイツ・ペンツバーグ) を訪問しました。



 抗体医薬の生産工程、研究開発ラボなどを見学した後、アクテムラの研究開発について大杉義征IIR特任教授が「Actemra History」と題し講演を行いました。


講演を行う大杉IIR特任教授

続いて、原泰史IIR特任助手が「Re-active and Active Innovation Network: A comparison study of R&D process for anti-rheumatic drugs」と題し、日米欧で研究開発が行われた抗体医薬であるアクテムラ、レミケード、エンブレルおよびヒュムラの研究開発プロセスの比較分析について研究発表を行いました。


次いで、Jena 市に移動し国際シュンペーター学会にて研究発表を行う予定です。